業務用エアコンは電気料金がかかる機器です。家庭用エアコンよりも使用電力量が多い分、どうしても電気代が高くなりやすいものです。
固定費削減にも大きく関わりますし、特に会社を経営されている方にとっては、経費のムダを抑えたいところですよね。
ここ最近では、電気代の値上がりが話題になっています。
このページを読んでいる方の中には「電気代が上がって大変……」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、業務用エアコンの電気代の目安と節電方法についてご紹介します。
「固定費を抑えたい」
「うちのエアコン代は高くないのだろうか?」
「もっと良い節電方法ってないのかな?」
などのお悩みがある方はぜひ、参考にしてください。
業務用エアコンの電気代の目安
結論から言いますと、業務用エアコンの電気代は以下の計算式で求めることが可能です。
電気代=消費電力(kW)×使用時間(h)×電力量料金(円/kWh)
業務用エアコンの消費電力と、契約先の電力会社の電気料料金を当てはめて計算してみましょう。
ただし、「冷房か暖房かどうか」「業務用エアコンの機種」「電力会社によって設定されている電力料料金」「室内の温度」などによって電気代は変動します。あくまで目安程度だと理解しておきましょう。
まずはお手元にある請求書から、契約内容や契約電力などをチェックしましょう。
電気代は年々高くなっている!? その理由とは?
日本は燃料(石炭や液化天然ガスなど)の多くを、海外からの輸入に依存している国です。そのため近年のウクライナ情勢や円安などの影響により、電気代が高くなっています。
今後も電気代はますます、高くなっていくのではないかと予想されています。
また、
・2012年(平成24年)8月から導入された「再生可能エネルギー発電促進割賦課金(通称:再エネ発電賦課金)」
・その賦課金(ふかきん)の上昇
・2012年9月に行われた「電気代料金の改定」
も、電気代の値上げの原因です。
ここで「再エネ発電賦課金ってなに?」と思った方もいるかと思いますので、簡単に説明していきます。
「再エネ発電賦課金」とは、
・太陽光発電
・風力発電
・バイオマス発電
・地熱発電
・水力発電
のような「再生可能エネルギー」で作られた電気を買い取るための費用を、まかなうための賦課金です。
近年では再生可能エネルギーの導入が進められているため、再生可能エネルギーの発電事業者が増えています。そのため再エネ賦課金の負担も増加傾向にあるのです。
電気代の高騰化は今後も続いていく可能性があります。ぜひ今のうちから、対処法を身に付けていきましょう。
業務用エアコンの節電方法とは? 季節を問わずに心がけたいこと
2週間に一度はフィルターを掃除する
業務用エアコンはできる限り、2週間に一度の頻度でフィルター掃除しましょう。
環境省によりますと、フィルター掃除を行うと冷房の場合は約4%、暖房の場合は約6%、消費電力が減らせると言われています。
エアコンは室内の空気をたくさん取り込むため、フィルターにホコリやカビ、花粉などが付着しやすいものです。エアコンは空気を取り込んで熱交換をしてから、室内に冷たい(または暖かい)空気を送っています。
そのためこれらの汚れが詰まってしまうと、空気を取り込む力が弱くなります。電気効率が落ちるだけでなく、カビアレルギーやハウスダストアレルギー、鼻炎、喘息などの悪影響も及ぼしてしまいます。
内部の清掃は数年に一度、専門のクリーニング会社へ頼むと良いでしょう。
設定温度を調節する
冷房を1℃上げると約13%、暖房を1℃下げると約10%の節電効果が見込めると言われています。
また、エアコンの設定温度ですが、冷房は28℃、暖房は20℃にすることが推奨されています。
最新のエアコンに買い替える
最新機種のエアコンは高い省エネ効果を持っています。どうしても導入費用はかかりますが、ランニングコストを踏まえると、買い替えた方がお得なケースもあります。
また、業務用エアコンの耐用年数・寿命は10~15年ほどです。これくらいの年数まで使い続けていて、かつ調子が落ちてきている場合は、買い替えを検討しても良いのかもしれません。
ドアをこまめに閉める
換気している時を除いて、エアコンを使っているときはドアをこまめに閉めましょう。ドアを開けっぱなしにしていると、せっかくの冷たい(暖かい)空気が部屋の外へ逃げてしまいます。
スイッチをこまめに消したりつけたりしない
意外なことかもしれませんが、エアコンをこまめに消したりつけたりすると、余計に電気代がかかってしまいます。その理由ですが、エアコンを起動するときに、多くの電力が消費されるからです。「エアコンを起動して設定温度にさせる」よりも、「一定の室温をキープする」方が、電力消費量は少なめになります。
ただし24時間付けっぱなしにいると、エアコンの負荷は大きくなります。先述したように、こまめに掃除しておくと良いでしょう。
風量は「自動設定」にする
前に述べたように、エアコンは「一定の室温をキープするとき」よりも、「起動するとき」の方が電力を多く消費します。
風量を自動設定にすると、部屋が冷える(または暖まる)までは強めに、適温になったら弱めに切り替えてくれます。この切り替えにより、ムダなく電気を使えるようになります。
夏に心がけたい節電対策について
空気を入れ替える
まずはエアコンを使うまえに、窓を開けて部屋の空気を入れ替えて、熱気を室外へ逃がしましょう。そうすることでムダな電力を使わず。効率的に室内を涼しくすることができます。
風上(かざかみ)と風下(かざしも)の2か所の窓を開くと、より風が通りやすくなります。
体感温度を下げる
風量があると人は「涼しい」と感じやすくなります。エアコンと一緒に扇風機やサーキュレーターなどを使って、風量を強くしましょう。
遮光カーテンなどを使って日除けするのも効果的です。
室外機を日陰に置く、日除けする、室外機周辺に物を置かない
室外機は日陰に置きましょう。直射日光や地面からの照り返しが室外機に当たってしまうと、電力効率が悪くなり、電力をムダに消費してしまいます。
光に当たらないよう、室外機の周りにカバーを設置するのもオススメです。しかしカバーと室外機の距離が近いと熱がこもってしまい、電力効率がさらに悪くなります。
ホームセンター100円ショップなどで販売されている、通気性の良い遮光用ネットなどがオススメです。
打ち水する
熱のこもった地面に水をまくと、水が蒸発して周りの温度を涼しくしてくれます。環境省の調査では、打ち水をした結果、体感温度が1.5℃下がったと報告されています。
また、一定の間隔で水をまいてくれる「室外機用散水機」を活用するのもオススメです。
クールビズを心がける
職場規定によっては難しいかもしれませんが、ノーネクタイでも済むビジネスカジュアルにしましょう。冷感素材や麻など、涼しく感じやすい素材を使ったジャケットやシャツなどもオススメです。
またすぐに体温調整できるよう、薄手のカーディガンなどサッと羽織れるものを用意しておくと良いでしょう。
冬に心がけたい節電対策について
体感温度を上げるため、湿度を高くする
人が快適に過ごせる湿度は40~60%です。体感温度を上げるためにも、一定の湿度をキープすることはとても大切です。ぜひ加湿器や濡れタオルなどを使って、湿度を上げていきましょう。
また体感温度の話からは逸れてしまいますが、湿度が40%未満になると乾燥し、ウイルスが活発に動くようになります。60%を超えるとダニやカビが繁殖しやすくなるので、気を付けましょう。
扇風機やサーキュレーターを使って暖かい空気を広げる
「扇風機やサーキュレーター=夏に使うもの」とイメージされる方は多いのではないでしょうか?しかし暖かい空気は基本的に、上へ昇ってしまうものです。
そこで扇風機やサーキュレーターの出番です。
扇風機やサーキュレーターを天井に向けて風を送ると、暖かい空気が下へ降りていきます。
部屋全体に暖かい空気が行き渡るため、設定温度を上げなくても済みます。
昼間の太陽光を室内へためておく
晴れている日には、カーテンなどを開けて部屋に太陽光をためこんでおきましょう。日中の太陽光をためこむだけでも、室内の温度は少し高くなります。
また「カーテンを厚手のものにする」「断熱シートを使う」などを心がけると、室内にためこんだ熱が逃げにくくなるのでオススメです。
隙間風が入らないようにする カーテンを長くする
隙間風は窓のサッシや引き戸、ドアなどから入り込みます。特に古い家に住んでいる方の中には、この隙間風に悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
ぜひ隙間テープなどを使って、隙間を埋めていきましょう。
また、カーテンの長さも、体感温度を上げるのに重要なポイントとなります。カーテンは窓ガラスの部分だけでなく、天井から床いっぱいまで垂れる程度の長さにしましょう。
ウォームビズを心がける
エアコンに頼りっぱなしになるのではなく、服装や食事に気をつけることも大切です。
暖かい素材の下着や靴下、ひざ掛けなどを使うようにしましょう。ジャケットを着る時は、下にニットやベストを着るのをオススメします。
また温かい料理や、身体を温める食べ物を積極的に食べるのも効果的です。
まとめ
業務用エアコンの電気代
・電気代=消費電力(kW)×使用時間(h)×電力量料金(円/kWh)で求められる
どの季節でも心がけたい、業務用エアコンの節電方法
・フィルター掃除は2週間に一度行う。
・冷房は28℃、暖房は20℃にする。
・エアコンが古くなっている場合は、省エネ機種に買い替えてもOK。
・冷たい(暖かい空気)が逃げないよう、ドアはこまめに閉める。
・エアコンのスイッチはこまめにつけたり消したりしない
・風量を自動設定にする
夏場に心がけたい節電対策
・エアコンをつける前に空気を入れ替えて、室内の熱気を逃がす。
・扇風機やサーキュレーターを使って体感温度を下げる。
・室外機が日光にあたらないよう、カバーを設置する。
・室外機の周りに物を置かない。
・室外機周辺に打ち水を行う。
・夏場はノーネクタイスタイルにする。涼しく感じやすい服装を心がける。
冬場に心がけたい節電対策
・加湿器や濡れタオルなどを使って湿度を上げ、体感温度を上げていく。
・扇風機やサーキュレーターを使って、暖かい空気を天井にためこまないようにする。
・晴れている時はカーテンを開け、昼間の太陽光を室内へためこむ。
・隙間風が入らないようテープなどで隙間を塞ぐ。
・冬場はニットやひざ掛け、暖かい素材の靴下や下着を活用する。身体を温める食事もオススメ。
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