エコキュートの交換工事内容と所要時間を詳しく解説

エコキュートが壊れてしまうと毎日の生活に大きな支障がありますよね…。

そんなとき「古いエコキュートを新しいものに変えたいけど、工事はどのくらいの期間かかるのだろうか」などと不安に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

また、現在電気温水器やガス給湯器を使っていてエコキュートへ交換するときの工事の流れや内容が気になる方もいらっしゃるでしょう。

もしも古いエコキュートから新しいエコキュートを交換するだけの場合は、電気工事や基礎工事はそのまま使えるので短時間で終わる傾向にあります。

しかし配管工事や特殊な場合は別途時間がかかるときもあるので、あらかじめ把握して注意点も知っておくべきです。

そこで今回の記事では、

・エコキュートからエコキュートへの交換の工事内容と流れ

・エコキュートの交換にはどのくらいの時間がかかるの？

・エコキュートの交換に1日以上かかる場合はある？

・エコキュートの交換時間を短縮する方法

・エコキュートの交換の費用相場はどのくらい？

・ガス給湯器からエコキュートへの交換の流れ

・電気温水器からエコキュートへの交換の流れ

・エコキュート交換の際に時間以外に注意するべきポイント

などといった情報についてご紹介させて頂きます。

この記事を読めば、エコキュートを交換するために最低限知っておきたい知識と交換のときに注意したいことなどについて知ることができますよ。

エコキュートからエコキュートへの交換の工事内容と流れ

現在、長年使っているエコキュートが故障したという場合は「交換」になるのがほとんどですよね。

もしもエコキュートから新しいエコキュートにする場合、工事内容は至ってシンプル。

具体的には、

・見積もりを依頼し、現地調査に来てもらう

・故障したエコキュートの貯湯タンクユニットの取り外し

・故障したエコキュートのヒートポンプユニットの取り外し

・新しいエコキュートの貯湯タンクユニットの据付工事

・新しいエコキュートのヒートポンプユニットの据付工事

・配線接続工事と配管の接続

・ダクトカバーの取り付け

・浴室や台所用リモコンの取り付け

・試運転

・電力会社への申請

という工事内容になります。

具体的に見ていきましょう。

見積もりを依頼し、現地調査に来てもらう

まずは、エコキュートを交換するための業者選びからです。

業者が決まれば、依頼をして現地調査へ来てもらいましょう。

現地調査に来てもらったら、見積もりをとって信頼できる場所に決定しましょう。

現地調査では、日程調整をして契約→交換作業という流れになります。

故障したエコキュートの貯湯タンクユニットの取り外し

既存エコキュートの撤去作業に入ります。

故障した、または古くなったエコキュートの電源を消して電気と水を止めて作業を始めます。

具体的には、電気配線や配管を取り外して古いエコキュートの本体を運び出していきます。

故障したエコキュートのヒートポンプユニットの取り外し

故障したエコキュートのヒートポンプユニットの取り外しを行います。

新しいエコキュートの貯湯タンクユニットの据付工事

新しいエコキュート本体を設置していきます。

新しいエコキュートは据付工事をして、電気配線や配管を取り付けなくてはいけません。

新しいエコキュートのヒートポンプユニットの据付工事

新しいエコキュートのヒートポンプユニットの据付工事を行います。

設置場所が変わる場合は基礎工事などが別途必要になることがあります。

配線接続工事と配管の接続

エコキュートの設置後は倒れないように土台を器具で繋いで固定します。

配線の接続は、リモコン配線とヒートポンプユニット配線、アース配線などを接続します。

配管は給水配管と接続口を密着させて接続していくのですが、もしも配管の交換が必要な場合には、相談した上で行います。

また、配管に変更が必要なときには別途作業を進めていきます。

ダクトカバーの取り付け

劣化を防ぐために出ているダクトカバーの保護を行います。

凍結や腐食の原因となることがないようにテープを巻いていきます。

浴室や台所用リモコンの取り付け

既存のリモコンを外して、新しいものを取り付けます。

最後に電気配線や配管の取り外しや重たいエコキュートの運び出しなどに時間が必要になります。

試運転

交換工事が終われば、きちんと稼働するのか試運転を業者と行います。

ここで問題がおこなければ、作業終了になります。

電力会社への申請

エコキュートを同じ機種で容量も変わらないのであれば電力会社への契約内容の変更は必要ありませんが、もしも機種や容量が変わるときには変更・更新が必要になります。

エコキュートの交換にはどのくらいの時間がかかるの？

エコキュートを交換する場合、どのくらい時間がかかるのか気になりますよね。

完結にお伝えすると、エコキュートを交換する所要時間は「4~6時間程度」になっています（※その後沸き上げに7~8時間程度）。

中でも初めの作業の古いエコキュートの取り外しに時間がかかると言われており、工事内容や設置場所によっては平均時間よりも長くなったり、早く完了するケースもあります。

まずは、現地調査に来てもらいエコキュートを取り付ける場所を確認してもらうことでおおまかな見積もりや所要時間を知ることができますよ。

エコキュートの交換に1日以上かかる場合はある？

前述の通り、エコキュートを交換する所要時間は「4~6時間程度」になっています。

さらに既存の配管をそのまま使う場合は、より工事時間が早くなることもあります。

しかし、以下のようなことがあった場合には工事期間が1日以上かかってしまうかもしれません。

エコキュートの部品や本体に取り寄せが必要な場合

もしもエコキュートを交換するときに本体や部品の在庫がない場合、取り寄せが必要になります。

もちろん取付工事は商品が届くまでできないために工事開始までに1日以上〜かかってしまいます。

また部品の一部交換においても、生産終了などして取り寄せになれば時間がかなりかかることも…。

そのため時間をかけずに工事を終わらせたい場合には品揃えの多い業者に依頼し、10年以上使っているエコキュートは交換を検討しましょう。

エコキュートサイズが既存のものより大きくなる場合

エコキュートは家族が増えたことをきっかけに、容量の大きなものへ交換する場合もあるかもしれません。

エコキュートにはヒートポンプと貯湯タンクがありますが、いずれも地震や台風などによって倒れてしまうことがないように頑丈な土台が作られいます。

しかし新しくしたエコキュートが大きくなるときには土台に納まらなくなってしまうことがあるため、基礎工事を新たにする可能性があります。

設置場所を変えたり、土台の基礎工事が必要になると、1日以上〜かかるために事前の現地調査でおおまかな工事時間を知っておくことが大切です。

もしもこの場合は、コンクリート基礎打ちなどを行います。

設置場所の地盤がゆるい場合などはコンクリートを流し込む土間打ちを行い、既存のコンクリート土台使えるときにはエコベースという基礎工事を行います。

その他の特殊な場合

通常の工事よりも時間がかかる場合として、

・設置場所が極端に狭い

・配管が2階に上がっている

・配管の切り離しなどの必要がある

などが挙げられます。

上記の場合は設置ができない訳ではありませんが、設置スペースまでの道が狭かったり搬入が難しいときにはクレーン付トラックで吊り上げるなどの特殊な作業をすることもあるために時間がかかるだけでなく、別途特殊運搬費が必要になる場合もありますので注意が必要です。

エコキュートの交換時間を短縮する方法

エコキュートを交換するときに、

・できるだけ早く終わらせたい

・交換作業を早くできないか

などと悩む方もいらっしゃるかもしれません。

確かに一部部品の交換であったり、配管をそのまま使い回すときには作業が早くなると言われますがもっと早くできる方法を知りたい方もいらっしゃるでしょう。

もしも、エコキュートの交換時間を短縮したいのであれば「貯湯タンクの水抜きをする」のがオススメ。

そもそも貯湯タンクは400〜500kg程度の重さがあり、このタンクに水がたくさん入っています。

エコキュートを交換するとなると、この貯湯タンクの水を抜くところから始まるので前日に抜いておけば30分〜1時間程度の作業を早めることができるでしょう。

貯湯タンクの水抜きをする方法は以下の通りです。

・浴槽の線を抜いて空にする

・「追い焚き」を押して風呂配管に残っている水を抜く

・循環口から水が出ないのを確認したら停止ボタンを押す

・配線用しゃ断器（ブレーカー）と貯湯タンクの漏電しゃ断器を切る

・タンク内を水にするため混合水栓を開いて貯湯タンク内のお湯をすべて排水する

・混合水栓の水側を閉じて、給水の元栓も閉じる

・逃がし弁レバーを上げて、排水栓を開き排水を始める（1時間程度必要です）

・水が出なくなったことを確認したら、混合水栓のお湯側を閉じる

・配管に残った水を抜く

・ヒートポンプユニットる水抜き栓を抜かないように気を付けながら緩める

・排水口や排水配管から水が出なくなったか確認する

・貯湯ユニットの水抜き栓と非常用取水栓を閉じてストレーナーを取り付ける

・ヒートポンプユニットの水抜き栓を閉じる

・排水栓を閉じたら、逃がし弁レバーを下げる

上記の作業は自分で初めて行う場合、2時間程度は必要になることから前日に行います。

この作業は簡単ではありませんから、できない場合や不安なときには工事業者へ任せてくださいね。

またパナソニックの公式サイトに詳しい情報がありますのでご参考にしてください。

水抜き手順2020年モデル以降

水抜き手順2018年モデル以降

エコキュートの交換の費用相場はどのくらい？

エコキュート交換の気になる費用ですが、本体の相場はザックリ「20〜70万円程度」です。

もちろんメーカーやモデル、性能によっても価格には大きな差があります。

そして本体を購入してから交換工事が必要になりますが、この工事費用は大体「15万円前後」が相場となっています。

ですから、価格が抑えたい場合にはネットなどで安価なエコキュートを購入すれば40万円前後では交換が可能でしょう。

ガス給湯器からエコキュートへの交換の流れ

もしも古いエコキュートから新しいエコキュートに交換する場合は基礎工事やオイルタンクの移設の必要がありません。

しかし、ガス給湯器からエコキュートなどに変更する場合は搬入や撤去、設置だけでなく基礎工事が必要になります。

ガス給湯器からエコキュートへの交換の流れとしては、

・見積もりを依頼し、現地調査に来てもらう

・基礎工事

・ガス給湯器の取り外し撤去作業

・新しいエコキュートの貯湯タンクユニットの据付工事

・新しいエコキュートのヒートポンプユニットの据付工事

・配線接続工事と配管の接続

・ダクトカバーの取り付け

・浴室や台所用リモコンの取り付け

・試運転

・電力会社への申請

という工事内容になります。

ガス給湯器は壁などに設置された給湯器でお湯を沸かしますがエコキュートは2つのユニットを設置していきますので、数百キロに耐える土台作り（基礎工事）を行います。

基礎工事はコンクリート打設から始まるので1日以上はかかることをおぼえておきましょう。

電気温水器からエコキュートへの交換の流れ

電気温水器からエコキュートに交換する場合は、貯湯タンクが設置できる場合には基礎工事は必要ありません。

しかし、設置するスペースが狭いときには基礎工事が必要になることも。

電気温水器からエコキュートへの交換の流れとしては、

・見積もりを依頼し、現地調査に来てもらう

・基礎工事

・電気温水器の取り外し撤去作業

・新しいエコキュートの貯湯タンクユニットの据付工事

・新しいエコキュートのヒートポンプユニットの据付工事

・配線接続工事と配管の接続

・ダクトカバーの取り付け

・浴室や台所用リモコンの取り付け

・試運転

・電力会社への申請

という工事内容になります。

エコキュート交換の際に時間以外に注意するべきポイント

エコキュートを交換する際には、時間以外にも注意したいことがあります。

そのポイントをまとめます。

価格は相場で内訳はハッキリしているか

エコキュートの工事の相場は本体も合わせて、ザックリ「40〜50万円程度」です。

しかし、現地調査で見積もりを出してもらうと極端に高すぎる場合。

そういったときには、すぐに決めてしまわずに他の業者とも比較をしておくべきでしょう。

もしも、不明瞭な工事内容などがあるときにはしっかりと質問をして信頼ができる業者か判断しなくてはいけません。

評判や口コミがよく、信頼できる業者か

地域でも知られた業者であったり、ネットで調べると口コミが豊富な業者。

そういった評判のある業者の方が信頼度は高くなるでしょう。

もしも公式サイトや口コミを見ても実績がないと、信用度は低めなので避けてくださいね。

マンションの場合、管理会社からの許可は得たか

もしも戸建てではなく、マンションなどでエコキュートを交換するときには管理会社にも知らせておくべきです。

そのため、交換前に相談をしておきましょう。

もしかすると給湯器の業者を決めている可能性があったり、何らかの契約がある可能性もあるため後から「困った」とならないように連絡をしてくださいね。

スタッフは経験が豊富で優秀そうか

もしも専門業者に依頼するときには、信頼できる会社で、経験のあるスタッフかを現地調査に来てもらったときに判断しなくてはいけません。

もしも施工不良があって後悔しないようにするためには、

・地域でも名前の知られる業者か

・対応は丁寧で迅速か

・有資格者かどうか

・アフターサービスはあるか

などを判断基準にしてみてください。

やはり実績があり、知名度のある業者の方が口コミからも情報が得やすくなっています。

事前にネットなどで調べて信頼できそうかどうかも調査してみてください。

まとめ

いかがでしょうか。

今回は、エコキュートの交換工事内容と所要時間を詳しく解説させて頂きました。

エコキュートの交換作業は基本的に「4~6時間程度」が一般的です。

しかし設置状況や工事内容によっては時間がもう少しかかる場合もあるので、具体的な期間が知りたいときには現地調査の際に聞いておくようにしましょう。

エコキュートの交換と言ってもただ外してつけるわけではありませんので、信頼できる業者を見つけて検討するようにしてください。

また水抜き方法は動画を参考にしながら実施すると工事時間の短縮に繋がりますが、難しい場合には業者に依頼するようにしましょう。

リフォーム王国ではお客様目線を第一に商品選定から施工までを行っております。

もっと詳しく製品のことを知りたい！などご不明な点があればお気軽にお問合せください。