2022年最新モデルのエコキュートは10年前と何が違う?

2022年最新モデルのエコキュートは10年前と何が違う?

2001年に初めて発売され、もう11年の歴史のある「エコキュート」。

デンソーから得た基本特許でメーカーのコロナは世界初のCO2冷媒ヒートポンプ給湯器を発売しました。

これは、空気中の熱を利用した給湯システムで「エコキュート」と名付けられました。

エコキュートはエコロジーとエコノミーをかけた経済的さらに環境に配慮されたという意味から生まれた言葉です。

 

どんどん新たな製品が生み出される「エコキュート」ですが

・10年前の製品との違いが分からない

・2022年の最新モデルの情報を知らたい

・昔とエコキュートは何か変わったのだろうか

などなど、様々な疑問を抱くこともあるでしょう。

 

確かにこれからエコキュートを購入しようと検討している方は、最新機種の魅力だけでなく性能の違いなども知っておきたいですよね。

 

そこで今回はエコキュートの購入を検討する方へ向けて、2022年最新モデルのエコキュートの特徴や10年前のエコキュートと何が違うのが分かる記事をまとめさせて頂きます。

 

この記事を読めば、2022年最新モデルのエコキュートの特徴や魅力と10年前との性能の違いを知ることができますよ。

 

エコキュートとは?

エコキュートは「自然冷媒ヒートポンプ給湯機」と言う名前で、ヒートポンプ技術によって空気の熱を利用してお湯を沸かす電気給湯器です。

 

エコキュートは再生可能エネルギーを活用しており、1の電気エネルギーを使って2の大気熱エネルギーをくみ上げ、3以上のエネルギーを生み出すことができます。

 

エコキュートは電気料金の安い夜間電力を使ってお湯を沸かすことから電気代は安くなり、光熱費も安くなります。

 

エコキュートの使い方

電気料金は昼間が高くなり、夜の時間帯が安くなります。

夜間に電気料金が安いプランにし、エコキュートでは夜間に必要なお湯を沸かします。

 

その際に必要になるお湯の量を設定したり、運転時間や開始時間を決めます。

夜間にお湯を沸かす理由としては電気料金プラン上、夜間の電力のほうが安くなるから。

また省エネで電気使用量も減ることから電気代が安くなります。

 

エコキュートの仕組みや構造

エコキュートが電気でお湯を沸かす流れは次の通りです。

 

1.大気にある空気の熱をヒートポンプにある熱交換機器の冷媒が取り入れる

2.ヒートポンプの中にある圧縮機で取り入れた熱が高温になる

3.高温になった冷媒(二酸化炭素)は水に伝えてお湯を作る

4.お湯は貯湯ユニットに貯められる

5.貯められたお湯はお風呂やキッチン、洗面などで使えるようになる

6.給湯用熱交換機器で熱が奪われた冷媒は膨張弁で低温になる

7.貯湯ユニットにある高温なお湯は水で温度調整されて使われる

 

エコキュートはヒートポンプユニットで二酸化炭素の冷媒が循環しています。

そのヒートポンプユニットへ大気の空気から熱を取り入れます。

自然冷媒は圧縮機に送り込まれて高い圧力によって温度が一気に上がります。

 

そしてこの熱は給湯用の熱交換機器によって自然冷媒から水に伝わり続け、水温が上がりタンク内は90℃程度まで上昇するのです。

エコキュートはお湯を沸かすのに電気を使うというイメージよりは、冷媒を圧縮させたり空気を取り入れたりするために電気を使ってエネルギーを生み出すといことになります。

 

いま世間がエコキュートを選ぶ理由

エコキュートが注目される理由は

・光熱費が安くなるから

・省エネ効果があるから

・電力ピークシフトに貢献するから

・学習機能などがあるから

などが挙げられます。

それぞれ詳しく見てみましょう。

 

光熱費が安くなるから

エコキュートは大気の熱を取り入れて圧縮し、少ない電力でお湯を作ることができます。

ヒーターで加熱をしないことや、電気の安い夜間電力を活用してお湯を作ることが可能です。

つまり「光熱費が高くて困っている人」「節約したい人」がエコキュートに注目するのです。

 

省エネ効果があるから

エコキュートは使われる冷媒が自然のものです。

これまでのフロン系の冷媒はオゾン層にダメージがあり地球環境に優しくありませんでした。

しかし、エコキュートのように自然冷媒であれば従来のガス給湯器と比較すると二酸化炭素の排出量が年間22%程度減らすことができます。

 

電力ピークシフトに貢献するから

エコキュートは昼間の電気料金が高い時間帯は電気を使いません。

その変わり、電気が安くなる夜間に稼働します。

これにより、電気需要を夜に移行させるピークシフトが可能です。

 

学習機能などがあるから

エコキュートは省エネだけでなく

・学習機能がある

・寒冷地仕様も機種によりある

・風呂場とキッチンの同時使用ができる

・非常時の生活用水として使える

などの魅力があり、注目されています。

 

エコキュートを販売するメーカーは?

エコキュートを初めて製造したのがコロナです。

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エコキュートを製造する主要メーカーは上記の6社で

・パナソニック

・三菱電機

・ダイキン工業

・コロナ

・日立

・東芝

などが挙げられます。

 

現在のエコキュートは10年前と何が違う?

2022年最新モデルと、10年ほど前のエコキュートでは一体何が異なるのでしょうか。

 

過去のエコキュートとメーカー問わずに比較してみても、やはり「搭載機能」が変わり性能がアップしています。

エコキュートを使う人の便利性が上がり、性能や機能が良くなっています。

 

特に多くのメーカーに見られるのが「スマホとの連携」です。

詳しい2022年最新機種のエコキュートは後述致します。

 

具体的に、現在のエコキュートは10年前と何が違うのかという点に対して三菱電機のエコキュートで見てみましょう。

 

キラリユキープ

紫外線照射によってお湯の匂いや汚れを抑制する「キラリユキープ」。

2010年のモデルにはもちろん、この機能はありませんでした。

しかし、2022年最新機種にはUV-LEDユニットで菌の繁殖を抑える機能が搭載されています。

 

ホットあわー

0.01mmの小さな泡を発生させ、全身を包み込んでくれる優雅なひと時を実現させてくれる「ホットあわー」。

美肌効果があり、スベスベになると評判がある機能です。

こちらも2010年のモデルには、この機能はありませんでした。

2022年最新機種には保湿効果があり、湯冷めしにくいと言われるマイクロバブル効果絶大のホットあわーが搭載されています。

 

バブルお掃除

人の手が届かない配管のお掃除をお湯を抜いたあとに自動で給湯配管がバブル洗浄してくれる「バブルお掃除」。

2010年のモデルには、この機能はありませんでした。

2022年にはバブル循環洗浄と、バブル注水洗浄の機能が搭載されており洗浄率が1.4倍に。

いつも衛生的な入浴ができ、さらに配管の劣化も防いてくれるでしょう。

 

スマホ連携

2010年のモデルには、スマホ連携の機能はありませんでした。

2022年のエコキュートには、エコキュートを含む三菱電機の対応機器とスマホをネットワーク接続し、1つのアプリで操作することも可能。

またエコキュートにおいては遠隔操作によって外出先でも湯張りや沸き増し、沸き上げの設定ができるようになりました。

他にも使用湯量の確認や湯張り終了などのお知らせ受け取りなどスマホ1つで様々な操作ができるようになりました。

仕事終わりに外から湯張りをし、帰宅したらすぐにお風呂に入れるのはなんとも嬉しいですね。

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太陽光発電システムとの連携

エコキュートは2022年のモデルでは既に太陽光発電システムとの連携をしています。

これは天気予報を基にした(お天気リンクEZ)太陽光発電システムとの連携によって、昼間の余剰電力の活用ができます。

これにより太陽光発電システムの余剰電力を上手く活用することが可能になりました。

 

ホットりたーん

550Lを除く機種の残り湯の熱を活用する省エネ機能である「ホットりたーん」。

こちらは、2010年のモデルには、この機能はありませんでした。

2022年には残り湯の熱を回収し、効率的に使えるように搭載されています。

 

耐震クラス

三菱電機のエコキュート、2010年モデルは耐震クラスはB程度でした。

しかし2022年には耐震クラスはSになっています。

耐震クラスSとは「建築設備耐震設計・施工指針」における局部震度法による建築設備機器の設計用標準震度において、設計用水平震度KH=2.0(満水質量の2倍の荷重)に耐えることができるものを言います。

つまり、地震に強いエコキュートが実現されてきています。

 

入浴剤の対応

エコキュートのモデルで入浴剤に対応していないものに入浴剤を使ってしまうとカスが詰まってしまい、配管やエコキュートの腐食や錆の原因になったり配管の閉塞の原因になってしまいます。

2010年のモデルには、入浴剤の仕様はすべて非対応で使うことができませんでした。

2022年には一部のモデルで、入浴剤に対応する機種も発売されています。

 

エコキュート2022年最新機能モデルの特徴や魅力

最後に各メーカーごとの2022年最新機能モデルの特徴や魅力を見てみましょう。

 

パナソニック

パナソニックは2021年6月20日に一般地向けの薄型エコキュートを新発売しました。

特徴は、薄型ということで狭い敷地でも設置しやすい、貯湯ユニットの奥行き44cmの薄型モデルになっています。

隣接する障害物との距離が約60cmあれば設置可能なのでこれまでエコキュートのサイズが合わなかった方にも設置できる可能性もあるでしょう。

また、AndroidTM・iPhone表示対応の専用アプリもできました。

アプリでは風呂自動・追いだき・ふろ予約・タンクの沸き増しなどがアプリでカンタンに操作できます。

スマホで見ることができるのは

・給湯設定温度

・ふろ設定温度

・タンク目盛り

・モニター(お湯使用量確認・節約効果)

・見守りモード

・当日の使用可能湯量

・入室サイン

などが挙げられます。

 

スマホで確認できるのが

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・おしらせ

・通知設定

・エラー通知

・アプリの使い方

などが挙げられます。

 

スマホで操作できるのが

・ふろ自動

・ふろ予約

・おふろの追いだき

・タンクの沸き増し

・わたし流

・ぬくもりチャージ

・沸き上げ休止設定

・昼停止

・おひさまソーラーチャージ

・エマージェンシー沸き上げ

などが挙げられます。

詳細ページ:https://sumai.panasonic.jp/hp/new/index.html

 

三菱電機

三菱電機では

・深紫外線の連続照射によってお風呂の湯水の清潔性を向上

・非常用取水方式を改善し、断水時の対策を強化

という性能がアップした新製品4シリーズ 70 機種を9月1日に発売します。

これまでの機能をさらに性能アップさせ、新機能も搭載されていますのでより便利になるでしょう。

 

まず1つ目が風呂の湯水を除菌する新機能「キラリユキープPLUS」で清潔性を高める機能が追加されました。

浴槽と風呂配管を循環する湯水に深紫外線を連続照射して除菌する新機能「キラリユキープPLUS」は、搭載し清潔性をこれまでより向上させます。

お風呂の入る人数が多いと、時間の経過とともに菌がより増加しやすくなりますがそれらを低減し、入浴後の汗などの臭いを抑制させることができます。

 

続いて2つ目が断水時の貯湯タンクからの取水性を向上させた「パカっとハンドル」。

取水窓を設けた新たな脚部カバー形状と回しやすいハンドルを採用した「パカっとハンドル」によって、取水性を向上させました。

これまでより取水時間を約50%できるようになったそうです。

 

最後に3つ目が三菱電機家電統合アプリ「MyMU」の機能を拡充し、利便性を向上させたということ。

三菱電機家電統合アプリ「MyMU」に、外出先や宅内から「キラリユキープ PLUS」の除菌機能(キラリユ入浴)の遠隔操作や、冬期の凍結予防対策をアプリ内のお知らせで案内する機能を追加し、利便性が向上。

また新商品の発売に合わせて、無線LANアダプタ付リモコンも発売予定です。

 

詳細ページ:https://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2022/0609.html

 

ダイキン工業

ダイキン工業株式会社は、2022年モデル(W型)である『ダイキンエコキュート』を2021年12月1日に発売しました。

スマートフォンアプリとの連携で利便性を向上させたほかにも、業界最高の給湯圧力でシャワーや洗い物を快適になるように製造されたモデル。

 

こちらのモデルはスマートフォンアプリ『Daikin Smart APP』との連携で、帰宅途中など外出先や、家の中の離れた場所から浴槽の湯はり、追いだきができます。

他にも、給湯量を時間や日、月毎にグラフで確認できる機能も追加したことでより節約意識のある方向けにグレードアップしました。

 

新商品の特徴は以下の3つ。

まず1つ目は、スマートフォンアプリとの連携によって遠隔操作が可能になったということ。

スマートフォンアプリ『Daikin Smart APP』によって離れていても湯はり、追いだき、設定温度の確認といった操作が可能になりました。

 

続いて2つ目は、業界最高の給湯圧力を実現したというもの。

標準圧機の給湯圧力を170kPaから210kPaに高めたことによってシャワーの体感圧力はまさにしっかりしています。

公式サイトによると業界でも最も給湯圧力が優れているということです。

 

最後に3つ目は、「ウルトラファインバブル入浴」機能で入浴時の快適性をグレードアップ。

業界最多の「ウルトラファインバブル」を発生させる別売りの「ウルトラファインバブルアダプター」を設置すると、湯船での温浴効果、美肌効果、洗浄効果を向上することができるそうです。

 

詳細ページ:https://www.daikin.co.jp/press/2021/20211118

 

日立

日立は2021年10月より、業界トップクラスと言われる年間給湯保温効率を実現した家庭用エコキュート(水道直圧給湯)標準タンクBHP-FV37TDなどの全8機種を発売しました。

 

新商品の特徴は以下の5つ。

まず1つ目は、業界トップクラスの年間給湯保温効率を実現したということ。

お湯が冷めにくいのは「ウレタン」。

日立の新商品では、高断熱のウレタンフォームをタンクの周囲にすき間なく充てんしたウレタンクの断熱性能を、真空断熱材の適正配置などによって向上させました。

 

続いて2つ目は、浴室と台所など同時にパワフル給湯ができるようになったということ。

お風呂のシャワーの水圧は、弱いと気になるという方もいらっしゃるでしょう。

しかしプレート式給湯熱交換器の採用によって、貯湯ユニット内のお湯から熱だけを取り出し、水道水を瞬間的にお湯にして給湯すること、また水道水をタンクに貯めずそのまま給湯するようになったことからシャワーや蛇口など2か所同時に給湯してもパワフルシャワーを実現しました。

 

続いて3つ目は、循環するお風呂のお湯を深紫外線でキレイにする新機能「きらりUVクリーン」が搭載。

入浴中、お風呂の配管を通るお湯に深紫外線を照射しながら循環運転してくれるので衛生的ですね。

 

続いて4つ目は、微細でなめらかな泡が肌を包み込む新機能「シルキー快泡浴」が搭載。

新開発のシルキー快泡浴用ふろ循環アダプターを取りつけることで、アダプターから微細な泡が噴き出します。

その繊細な泡は肌表面を包み込むので、より心地よい入浴を楽しむことができるでしょう。

 

最後に5つ目は、快適な遠隔操作ができる新機能「日立エコキュートアプリ」が登場。

日立エコキュートアプリとの連携により、スマートフォンからエコキュートの操作や設定を行うことができます。

外出先や家中どこからでも、湯はりなどの遠隔操作ができるようになりました。

 

詳細ページ:https://www.nikkan.co.jp/releases/view/126723

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は、

・エコキュートとは?

・エコキュートの仕組みや構造

・いま世間がエコキュートを選ぶ理由

・エコキュートを販売するメーカーは?

・現在のエコキュートは10年前と何が違う?

・エコキュート2022年最新機能モデルの特徴や魅力

などの情報についてご紹介させて頂きました。

エコキュートはコロナより2001年に初めて発売されましたが、ここ数十年で機能や性能がグッと上がって使い勝手が良くなっているのがお分かり頂けたかと思います。

もしも光熱費が高くて困っている方や省エネに興味がある方、太陽光発電の余剰電力を効率良く活用したいという方は、是非最新機種モデルのエコキュートをご検討ください。

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