皆さんは、エコキュートを導入されていますか?
そもそもエコキュートは「自然冷媒ヒートポンプ給湯機」と言い、ヒートポンプ技術で空気の熱を使ってお湯を沸かすという家庭用給湯システムです。
エコキュートはガスでお湯を作るよりも省エネ性能も高く、電気料金の安い夜間電力でお湯を効率良く沸かすので電気代が安くなることが特徴です。
そんなエコキュートは「今つけるとメリットが多い」と、導入される方も多くなっています。
では、どういったメリットがあり2023年に導入するご家庭が増えているのでしょうか。
そこで今回は、
・エコキュートの特徴
・エコキュートのメリット
・エコキュートにはどんな便利機能がある?
・エコキュートを今つけるメリットとは?
・ダイキンの発売した最新機能のあるエコキュートとは?
・パナソニックから発売予定の最新機能のあるエコキュートとは?
などについてご紹介させて頂きます。
この記事を読めば、エコキュートの特徴やメリットなどの最低限知っておきたい知識、今導入すべき理由を知ることができますよ。
現在、エコキュートご興味がある方や購入を検討している方は是非ご一読ください。
エコキュートの特徴
エコキュートは空気の熱でお湯を沸かすので、少ないエネルギーでお湯が作れる環境に優しい電気給湯機です。
エコキュートの気になる特徴としては、「ガス給湯器よりも光熱費を抑えることができる」ということです。
エコキュートは安い夜間電力を使って、夜の間にタンクに水を沸かしておきます。
その沸かしたお湯は日中に使うので、ガスを使うよりもお湯が安くなるという特徴があります。
また少ない電力でお湯を沸かすため、電気料金も安くなります。
家族が多くてお湯を使う量が多い人ほど、光熱費がお得になりますから、電気代を安くしたい人にはエコキュートがオススメでしょう。
エコキュートのメリット
エコキュートには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
いくつか見てみましょう。
光熱費が圧倒的に安くなる
エコキュートを導入する人の多くの目的は、光熱費の削減のためです。
前述通り、エコキュートはお湯を作るための「光熱費」が安くなることが一番のメリットです。
お湯が使えないなど万が一のときに備えられる
地震などの災害があると、ガスが止まってしまうこともありますよね…。
お湯が使えなくなると、キッチンで料理ができなかったり、お風呂に入れないなど不便な思いをすることもあるかもしれません。
しかし、エコキュートの場合や水や電気が止まっても貯湯タンク内にお湯が残っていれば断水でも非常用水栓から水やお湯を使うことができます。
補助金でお得に購入できる
エコキュートは自治体や国から補助金が出ることがあります。
国の補助金は予算のある限りで、自治体の補助金は住んでいる地域によって異なりますので、ホームページなどでご確認ください。
地球環境に優しい
エコキュートは再生可能か大気の熱を使ってお湯を作ります。
これにより、二酸化炭素の排出量を減らすことができます。
私たちの暮らしではCO2を多く排出していますが、エコキュートでは電力の消費量を減らすことができるのでCO2排出量がグンと減らせるのも魅力の1つでしょう。
このようにエコキュートは環境へ優しく、地球温暖化防止にも貢献することも嬉しい点です。
太陽光発電システムと組み合わせて更に効率良くお湯を沸かせる
既に太陽光発電システムを導入している方は、エコキュートと組み合わせることで、より効率良くお湯を沸かせるようになります。
太陽光発電システムがあると日中の太陽光発電で余った電力をお湯に変えて使うことが可能です。
エコキュートを今つけるメリットその1.【補助金制度がある】
エコキュートのメリットを踏まえて、どうして「今」エコキュートをつけることにメリットがあるのでしょうか。
補助金についてと機能面を合わせて、2つの理由を順番にご紹介したいと思います。
まずは、補助金制度についてです。
2023年に受けられる国からの補助金制度がスタートしたから
2023年に経済産業省、環境省、国土交通省の3省が実施した「住宅省エネ2023キャンペーン」という大きな補助金制度が始まりました。
このキャンペーンの目的は、2050年のカーボンニュートラルの実現に向けて、家庭部門の省エネを推進するためエコキュートなどの高効率給湯器の導入や住宅の断熱性の向上などの住宅省エネ化をサポートするものです。
そもそも住宅省エネ2023キャンペーンの参加補助事業は、住宅の断熱性の向上や高効率給湯器の導入が対象なのでエコキュートだけでなく、エアコンや窓、トイレ、キッチンなど幅広い分野が当てはまります。
これらのキャンペーンは、
・高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金(経済産業省)
・こどもエコ住まい支援事業(国土交通省)
・住宅の断熱性向上のための先進的設備導入促進事業(経済産業省・環境省)
の3つがあり、エコキュートに関係しているのは「高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金」と、「こどもエコ住まい支援事業」の2つです。
エコキュートをはじめとする高効率給湯器の補助予算は、2022年(令和4年)11月8日以降に対象となるエコキュートを契約した世帯が対象になります。
気になる補助金額についてですが、
・「高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金」は、1台あたり5万円
・「こどもエコ住まい支援事業」は、1台あたり27,000円
それぞれ上記の補助金を受けることが可能です。
しかし「こどもエコ住まい支援事業」は、受給できる補助額が5万円以上の場合に申請ができ、工事だけだと対象外になるので注意しましょう。
条件や対象、期間などは、詳しくはこちらのブログでご紹介しておりますのでご確認ください。
ちなみに自治体が補助金制度を実施していることもあり、併用して利用できる可能性がある
エコキュートを導入するときには、自治体や国の補助金を利用してお得に設置することができます。
エコキュートの導入は、住んでいる地域の自治体が補助金制度を実施している場合もあります。
例えば、
・北海道であれば、新十津川町、上川町、北広島市、猿払村、苫小牧市、増毛郡増毛町、苫前町、網走市、小樽市、帯広市、
・岩手県であれば、葛巻町、遠野市、西磐井郡平泉町
・宮城県であれば、栗原市、大河原町、東松島市、大崎市、女川町、七ケ宿町、
・秋田県であれば、大館市、潟上市、大仙市、にかほ市、五城目町、小坂町、由利本荘市、能代市、
・山形県であれば、最上町、天童市、上山市、中山町
・茨城県であれば、常陸太田市、美浦村、かすみがうら市
・栃木県であれば、那珂川町、足利市
・群馬県であれば、太田市、みなかみ町
・埼玉県は、県内全域(一部例外あり)、桶川市、上尾市、白岡市、横瀬町、戸田市、富士見市、久喜市、幸手市、東秩父村、三郷市
・東京都は、都内全域(一部例外あり)、北区、練馬区、目黒区、港区、東村山市、府中市、江東区、新宿区、杉並区、世田谷区、福生市、三鷹市
・神奈川県であれば、葉山町、座間市、藤沢市、清河村、横浜市、小田原市
・新潟県であれば、柏崎市、燕市、妙高市、十日町市、上越市、弥彦村、湯沢町
・富山県であれば、小矢部市、立山町
・石川県であれば、金沢市、内灘町
・福井県であれば、越前市
・山梨県であれば、山梨市、都留市、北杜市
・長野県であれば、大町市、松本市、小布施町、木祖村、松川村、豊丘村
・岐阜県であれば、本巣市、岐阜市、中津川市、関ケ原町
・静岡県であれば、伊東市、磐田市、東伊豆町、富士宮市、川根木町、藤枝市
・三重県であれば、多気町、川越町
・愛知県であれば、扶桑町
・滋賀県は、県内全域(一部例外あり)、大津市、日野町、彦根市、愛荘町、米原市、守山市
・大阪府であれば、泉大津市
・兵庫県であれば、西脇市、尼崎市、加東市、宝塚市、
・和歌山県であれば、海南市
・鳥取県であれば、北栄町
・島根県であれば、津和野町
・岡山県であれば、西粟倉村、岡山市、矢掛町、倉敷市
・広島県であれば、江田島市
・山口県であれば、山口市
・香川県であれば、坂出市
・愛媛県であれば、八幡浜市
・高知県であれば、檮原町
・福岡県であれば、北九州市、小竹町
・長崎県であれば、波佐見町
・熊本県であれば、氷川町
・鹿児島県であれば、出水市、肝付町、垂水市
・沖縄県であれば、沖縄市
などに住んでいる場合、自治体の実施するエコキュート補助金制度を利用できる可能性が高いです。
例えば、寒冷地用のエコキュートが必要になる北海道の猿払村であれば「新エネ・省エネ設備等導入促進補助金」として上限10万円の補助金が支給されます。
一方で、記載のない千葉県などは補助金が利用できないため注意しましょう。
エコキュートを今つけるメリットその2.【最新機能が便利】
エコキュートを今つけるメリットの理由の2つ目は「最新機能が便利」という点です。
エコキュートは昔のものに比べると、最新のものになる方が省エネ性能やその他の機能が優れてきています。
メーカーにより機能は様々ですが、どのメーカーと比較しても「搭載機能」の性能が格段に上がっています。
ではどういった性能や機能が良くなって、便利になっているのでしょうか。
一例を見てみましょう。
エコキュートとスマホが連携できるようになった
これまでエコキュートは、単体で使うものでした。
しかし近頃のエコキュートは、スマホと連携して遠隔操作ができるようになりました。
エコキュートと対応するスマホをネットワークに繋いでアプリで管理することで
・外出中に沸き増しを行う
・外から湯張りをしておき帰宅後にすぐお風呂に入る
などができるように。
また使用湯量や湯張り状況などもスマホだけで確認ができ、メーカーによっては気象情報と連携したものもあります。
外出先からでも管理や操作ができるのは最新式の1番のメリットでしょう。
お掃除機能の充実
例えば三菱電機のエコキュート(Pシリーズ、Sシリーズ)に搭載されている「バブルおそうじ」。
これは、お風呂の栓を抜くと自動的に配管の掃除をしてくれるというものです。
洗浄効果の高いマイクロバブルで汚れを防いでくれます。
これであれば、人の手が届かない配管のお掃除もしてくれるので助かりますよ。
また「キラリユキープ」という衛生状態を保つ機能もあります。
これは、紫外線照射によってお湯の匂いや汚れを抑制する機能で、UV-LEDユニットによって菌の繁殖を抑えることができます。
他にも、パナソニックのエコキュートにも「自動配管洗浄」の搭載されているものがあります。
これは浴槽のお湯を排水するたび、約10L程度のお湯を流して湯水を洗い流してくれます。
このように最新機能の搭載されたエコキュートはお掃除機能も充実しています。
保湿効果や美肌効果などお肌を考えたお湯作りができるようになった
例えば三菱電気のエコキュートの場合、「ホットあわー」という機能があります。
これは、0.01mmの小さな泡を発生させ、全身を包み込んでくれます。
これには、保湿効果や美肌効果、湯冷めをしにくくなるといった効果が期待できます。
他にも、パナソニックのエコキュートにも「酸素美泡湯」が搭載されたものもあります。エコキュートの酸素入浴とは、酸素スイッチを押すと循環口から毎分約2L程度、酸素濃度約30%の空気を浴槽内に供給してくれる機能。
これは、酸素濃度の高い微細な気泡を発生させ湯を白濁させる機能で、保湿効果やリフレッシュ効果があります。
太陽光発電システムとの連携ができる
最新モデルのエコキュートは、太陽光発電システムとの連携ができます。
太陽光発電システムは天候に左右されるため天気予報を参考にしたシステムと連携して、余剰電力を活用します。
余剰電力はエコキュートに使えるようになるので、より効率的にお湯を沸かすことができるでしょう。
ダイキンの発売した最新エコキュートとは?
最新のエコキュートには、優れた機能がより多く搭載されています。
ダイキンは2023年3月に、最新エコキュートを販売しました。
優れた機能を見てみましょう。
昼間シフト天気予報連動
太陽光発電システムを導入しているご家庭に、DaikinSmartAPPと連携するシステムです。
太陽光発電システムを使って昼間に沸き上げをする「昼間シフト機能」があります。
天気予報にも連動しているので、沸き上げのタイミングを自動判断してくれます。
ツイン入浴
お風呂場とキッチンなど、別の温度で給湯することができる機能です。
気象警報緊急沸き上げ
災害に備えて停電や断水に繋がるような警報または注意報が出たときに、自動的に沸き上げを行います。
DaikinSmartAPP
ダイキンの2023年モデル全機種に対応する、画期的な機能が「DaikinSmartAPP」です。
これは、リモコンに無線LAN接続機能が搭載されており、外出先などでスマホやタブレットなどのアプリを使って
・お湯の使用状況
・お湯張り
などを操作することができる機能です。
温浴タイム
フルオートタイプに対応する「湯浴タイム」の機能。
お風呂は熱めが好きだったり温めで入りたかったりなど好みがありますよね。
その温度を家族一人ずつに合わせて設定できる機能です。
湯音モードをリモコンで選ぶだけで、たし湯をせずに使えるので画期的でしょう。
おゆぴかUV
EQX46/37XFV、EQ46/37XFV、EQ46/37XFHVのモデルに対応する「おゆぴかUV」
貯湯ユニットの中にあるUV除菌ユニットを通るお湯に、深紫外線を照射して菌の増殖を抑制するための機能です。
おゆぴかUV運転をしていると、いつも「一番風呂」のような快適な入浴ができます。
また、残り湯も衛生的なので、お洗濯に使うのにも安心です。
ウルトラファインバブル入浴
フルオートタイプに対応する「ウルトラファインバブル入浴」。
取り入れた空気が、0.001ミリ未満の泡となって浴槽内に吹き出す機能です。
リラックス効果や保湿効果に期待できます。
別売りのアダプターを購入することで、より極上なお風呂タイムを実現できそうです。
自動ふろ配管洗浄
お風呂の栓を抜くだけで、自動でふろ配管内を洗い流してくれる機能です。
パナソニックから発売予定の最新エコキュートとは?
最新のエコキュートには、優れた機能がより多く搭載されています。
パナソニックは2023年6月26日に、最新エコキュートを販売予定になっています。
優れた機能を見てみましょう。
スマートソーラーチャージ
エコキュート業界でも初と言われる、エコキュート専用アプリで日射量予報に連携して自動で沸き上げる「スマートソーラーチャージ」。
パナソニックエコキュートのこれまでのソーラーチャージ機能な更にかしこくなって、エコキュート専用アプリで日射量予報から太陽光発電の出力を予測し、自動で沸き上げることができるようになりました。
太陽光発電システムの発電状況に合わせて沸き上げてくれるので、余剰電力を無駄なく活用することかできます。
ウルトラ高圧
高圧タイプと比較して約1.4倍パワーアップした「ウルトラ高圧」。
2階や3階にお風呂場があると水圧に物足りなさを感じてしまうことも多いですが、ウルトラ高圧があれば快適にお湯を使うことができます。
うっかりアシスト
浴そう栓を閉め忘れたことってありますよね…。
そういった締め忘れたときに通知してくれる機能です。
これまでの機能よりもお知らせ時間が短縮され、お湯の無駄を減らします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、
・エコキュートの特徴
・エコキュートのメリット
・エコキュートにはどんな便利機能がある?
・エコキュートを今つけるメリットとは?
・ダイキンの発売した最新機能のあるエコキュートとは?
・パナソニックから発売予定の最新機能のあるエコキュートとは?
などについてご紹介させて頂きました。
エコキュートは2023年、導入数が増えています。
その理由は、国が「住宅省エネ2023キャンペーン」という大きな補助金制度を実施しているからです。
これは予算に上限があり、なくなり次第終了することが予想できます。
エコキュートを導入するならば「今」がオススメ。
また自治体の補助金制度も活用すれば、よりお得に購入することができるでしょう。
最新のエコキュートには優れた機能が多数搭載されていますから、是非各メーカーの機能をチェックして、購入を検討してみてくださいね。
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