エコキュートは2001年に販売され、電気代の節約になることから多くの世帯で導入されてきています。
ネット通販や家電量販店などでも取り扱いが増えてきていることから、エコキュートを買ってみたいと興味を持つこともあるでしょう。
しかし、
・エコキュートってどの会社が販売しているのだろうか
・会社ごとにエコキュートのどこが違うのだろうか
・どこのエコキュートにすれば良いのだろうか
などと、悩むこともあると思います。
そこで今回は、エコキュート主要メーカーの特徴と比較をしてみたいと思います。
この記事を読めばエコキュートを販売する主要メーカーごとの特徴や、人気の機能、人気のメーカーなどについて知ることができますよ。
エコキュートを販売しているメーカーはどこ?
エコキュートが欲しい!と思っても、どこのメーカーが販売しているのか分からず困ってしまうことはありませんか。
まずはエコキュートを販売しているメーカーを見てみましょう。
・パナソニック
・三菱電機
・ダイキン工業
・コロナ
・日立
・東芝
エコキュートを製造する主要メーカーは上記の6社が挙げられます。
エコキュートを初めて製造したのがコロナで、その後ダイキン工業、パナソニック、三菱電機、東芝、日立なども販売を開始しました。
それぞれのメーカーをざっくり見てみましょう。
パナソニック
学習能力に優れた製品を生み出す「パナソニック」。
過去の使用量などから自動的に割り出すシステム、独自のエネルギー効率化「エコナビ」を搭載しています。
デザイン性も優れ、安定した人気があります。
三菱電機
お掃除機能など衛生面に優れた製品を生み出す「三菱電機」。
お風呂を気泡で満たす「ホットあわー」やお掃除をしてくれる「バブルおそうじ」機能が搭載されています。
ダイキン工業
省エネに優れ、住宅環境に配慮をした製品を生み出す「ダイキン工業」。
追い焚きやお湯が出たままということがないように管理する機能などが搭載されています。
コロナ
給湯器などに優れており、エコキュートも販売する「コロナ」。
歴史は深く、エコキュートを生み出したのもこちらのメーカーです。
コンパクトな製品が多く、災害に備えた製品が多いです。
日立
製品の種類が多い「日立」。
「ナイアガラ出湯」では給湯能力が他社よりも大変優れており、水圧も安心。
独自技術で入浴が楽しくなるような機能が搭載されています。
東芝
エアコンと言えば「東芝」ですが、エコキュートにも力を入れています。
東芝は除菌や防臭効果のある機能が搭載されており、保証期間が長いことが特徴です。
エコキュートはどこのメーカーが一番人気なの?
エコキュートは多くの企業から販売されているので、
・みんなはどこを使っているの?
・どこのメーカーが一番人気なの?
と疑問を抱くこともあるのではないでしょうか。
マーケットシェアで一番人気のエコキュートメーカーは「パナソニック」です。
市場シェア率は30%でトップを締めます。
続いて
・三菱電機25%程度
・ダイキン工業20%程度
・コロナ15%程度
となっています。
つまりどこかのメーカーに大きく偏っているということはなく、上記メーカーは安定した企業として選ばれています。
そして東芝と日立が若干数を締めるようです。
では、それぞれのメーカーにはどのような特徴や機能があるのでしょうか。
企業ごとに
・価格
・性能
・特徴
などが異なりますので、しっかりと自分の重視したいところを明確にしてから選ぶことが大切です。
続いてはメーカーごとの特徴や人気の機能などについてご紹介させて頂きます。
「パナソニック」の特徴や人気の機能
まずは「パナソニック」を見てみましょう。
ポイント
エコキュートの大手メーカーの中で最も人気のある「パナソニック」。
パナソニックは性能が充実していることから人気があるようです。
例えば「エコナビ」。
この「エコナビ」は浴室に人が来るとセンサーで感知して、加熱を始めてくれる機能です。
こちらは業界で初めての機能で、大変優れもの。
他にも浴槽の残り湯を再利用して夜の沸き上げ時に節約をする「ぬくもりチャージ」機能など、省エネ機能も充実しています。
他にも太陽光発電システムとも連携ができるので、有難いですね。
メーカー保証期間
有償になりますが「長期安心修理サービス」を契約することができます。
こちらは5年、8年、10年から選ぶことができます。
修理依頼の有無
長期安心修理サービスに契約していると、メーカー保証期間が満了しても修理対応をしてくれます。
故障の状況を確認して修理スタッフが訪問してくれます。
長期安心修理サービスに契約している場合は専用窓口で24時間365日受け付けてくれます。
加入されていない場合は、Webより24時間365日受付の窓口へ問い合わせるか以下の時間に問い合わせましょう。
・月曜日〜土曜日 午前9時00分〜19時00分
・日曜日、祝日、年末年始午前9時00分〜18時00分
パナソニックで人気の製品は?
前述でご紹介したエコナビやぬくもりチャージ機能があり、特に注目されているのがパナソニックの「Jシリーズ」。
「エコナビ」と「ぬくもりチャージ」を搭載し、その他の機能も優れています。
またソーラーチャージ機能で太陽光発電システムと併用するとより余剰電力を無駄なく活用可能。
他にもパナソニックだと、NSシリーズフルオート370Lも人気の売れ行きとなっています。
「三菱電機」の特徴や人気の機能
つづいて「三菱電機」を見てみましょう。
ポイント
三菱電機のエコキュートは手間をかけないようにするお掃除機能などが搭載されています。
例えば自動で配管部分を洗浄してくれる「バブルおそうじ」機能。
こちらは浴槽のお湯を抜くと自動でバブルおそうじ機能が始まり、泡を使って熱交換器内や配管の汚れを洗浄してくれるというものです。
他メーカーではない機能で、おそうじ機能があれば汚れを8割程度抑えることができます。
他にも残り湯の熱で節約するための「ホットりたーん」、太陽光発電システムとの連携などもあります。
メーカー保証期間
メーカーの無償保証があり、期間は部位によって異なります。
本体は2年、コンプレッサーと熱交換器は3年、タンクが5年となっています。
また有償ではありますが5年、8年、10年の「延長保証制度」もあります。
修理依頼の有無
24時間365日、三菱電機システムサービスへ相談することができます。
Webサイトからも問い合わせが可能です。
修理費は部品代や技術料、出張費などが必要になります。
三菱電機で人気の製品は?
三菱電機で特に人気の製品は「Pシリーズ」。
こちらの製品はマイクロバブル約1/1000サイズを浴槽に放出させる「ホットあわー」機能があります。
本体の作りもしっかりしおり、保温性や省エネ効果も抜群。
特に三菱電機のエコキュートでは
・フルオートダブル追い焚き370L
・オートダブル追い焚き460L
が人気になっています。
「ダイキン工業」の特徴や人気の機能
つづいて「ダイキン工業」を見てみましょう。
ポイント
ダイキン工業のエコキュートは、入浴するお湯の温度をぬるめや熱めなど細かく設定することができる「温浴タイム」機能があります。
また「ウルトラファインバブル入浴」という細かな泡を作り出して美容効果を促す機能もあるので、若い女性にもおすすめ。
シャワーの水圧にこだわりたい方は「パワフル降圧給油湯」がありますので、「水量が少ない」と悩む必要もありません。
メーカー保証期間
メーカーの無償保証があり、期間は部位によって異なります。
本体は1年、水熱交換器と冷媒系統は3年、タンクが5年となっています。
修理依頼の有無
故障時の修理依頼は電話やWebなどで24時間365日受付しています。
有償ではありますがメーカー保証期間後は10年延長することも可能です。
延長すればその期間中は修理費が無制限で無料になります。
ダイキン工業で人気の製品は?
2022年の最新モデルには無線LAN対応リモコン機能が搭載されており、遠隔操作で給湯できるのが一番の魅力。
ですがこれまでのシリーズも十分に人気があり、フルオート460Lなどがよく売れています。
「コロナ」の特徴や人気の機能
つづいて「コロナ」を見てみましょう。
ポイント
エコキュートを開発した「コロナ」。
こちらは地震や停電などの災害に配慮した設計になっています。
転倒防止対策で耐震性は高く、停電時にもお湯が使えるように工夫されています。
また湯量は10L単位で決められる節水モードで省エネ機能も高くなっています。
メーカー保証期間
メーカー保証期間は2年で、熱交換機器とコンプレッサーは3年、タンクは5年です。
有償ではありますが保証期間後は5年、8年、10年と「延長修理保証契約制度」によって延長することも可能です。
修理依頼の有無
24時間365日、コロナのサービスセンター修理受付ダイヤルがあります。
コロナで人気の製品は?
薄型デザインで高圧力を誇るコロナのエコキュート。
湯量も三段階で決められるので節水効果も高いですよね。
コロナのエコキュート製品では、ハイグレードタイプフルオート370Lが人気になっています。
「東芝」の特徴や人気の機能
つづいて「東芝」を見てみましょう。
ポイント
東芝のエコキュートは「銀イオンの湯」が特徴。
銀イオンを発生させて細菌の細胞に吸着して除菌や防臭をしてくれます。
お手入れがしにくいところまで銀イオンが活躍して清潔に保ってくれますよ。
また光タッチリモコンがオシャレ。
メーカー保証期間
5年間の保証があるのが特に嬉しいところ。
普通のメーカーよりも保証期間は長くなっています。
修理依頼の有無
東芝のエコキュートは、いざというとき電話またはWebなどで修理依頼をすることが可能です。
東芝で人気の製品は?
東芝はプレミアムモデルから一般的なモデルまでがあり全体的に売れ行きは好調。
他メーカーと比較すると本体価格が安いところが特徴。
通常メーカーですと35万円以上〜で370Lフルオートタイプが販売されていますが、東芝であれば20万円〜で購入することが可能です。
「日立」の特徴や人気の機能
つづいて「日立」を見てみましょう。
ポイント
日立のエコキュートは独自開発の「水道直圧給湯」があり、飲水としてそのまま使うことができます。
また「ナイアガラ倍速湯張り」機能であれば、標準よりも早くに湯張りをすることができますので時短で沸かすことができます。
また「ナイアガラタフネ」であれば配管詰まりの原因になるカルシウムなどを減らす効果があり、井戸水や高度の高い水にも対応しています。
メーカー保証期間
メーカーの無償保証があり、期間は部位によって異なります。
本体は1年、冷媒回路は3年、タンクが5年となっています。
(ナイアガラタフネス対応機器は5年の無償保証あり)
また有償ではありますが「日立TWGオール電化延長保証」であれば7年、10年修理費が無料になります。
修理依頼の有無
家庭用エコキュートは専用窓口(空調修理コールセンター)で電話またはWeb、メールで24時間365日受け付けてくれます。
また日立TWGオール電化延長保証に加入されている方は年中無休で午前10時00分〜22時00分までTWGコールセンターで相談可能です。
日立で人気の製品は?
業界初のウレタンフォームで保温性の高い日立のエコキュート。
ナイアガラタフネス水道直圧給湯フルオート標準タンクでは、カルシウムを含んで水質にも強く、高硬度の井戸水にも対応していることが人気の秘訣。
エコキュートのメーカー別の機能について
エコキュートの設置に迷っているとき、どこのメーカーで購入するか迷いますよね。
メーカーごとの独自の機能や特徴があり、エコキュート選びの参考にできます。
そこでここではメーカーごとの特徴や機能で比較しながら見てみましょう。
パナソニック
シェア率の高さで選ぶならば「パナソニック」。
パナソニックでは3つの独自機能がポイントです。
それぞれ見てみましょう。
・エコナビ
エネルギー効率化のために学習能力が備わったエコナビ機能。
こちらは人が浴室へやって来ると検知されて、設定温度にお湯が温められます。
またお湯の冷めるスピードで無駄のないお湯炊きが行われ、まさに電気代もエネルギーも無駄のない省エネ機能です。
・ぬくもりチャージ
こちらは、残ったお湯の熱を使って次の日のお湯はりに生かす機能。
最大で10%のお湯を張るエネルギーを削減できることがメリットです。
・リズムeシャワープラス
シャワーがリズムのように湯量と温度が変動します。
こちらによって10%の節水効果と省エネが実現。
また湯量と温度が変化することで、湯冷めもしにくく有難いシステムです。
三菱電機
三菱電機にも以下のような優れたポイントがあります。
・ホットあわー
0.01mmの小さな泡を発生させ、全身を包み込んでくれる優雅なひと時を実現させてくれる機能。
美肌効果があり、スベスベになると評判です。
また肌の水分量が1.6倍増えるという実験結果が出ているそうです。
・バブルおそうじ
人の手が届かない配管のお掃除。
「バブルおそうじ」ではお湯を抜いたあとに自動で給湯配管がバブル洗浄されます。
いつも衛生的な入浴ができ、さらに配管の劣化も防ぐ有難い機能です。
・エネルギー見える化
タブレットで
・水道の使用量
・シャワー可能時間
・残り湯量
・電気
・ガス
などを目で見て確認できる機能です。
こちらがあれば、いつの間にかお湯がなくなっていた!というトラブルは避けられそうです。
ダイキン工業
ダイキン工業にも以下のような優れたポイントがあります。
・ヒートポンプシステム
大気の熱エネルギーを利用した省エネ技術システム。
ヒートポンプ式エアコンを製造した企業はダイキン工業で、エコキュートにおいても世界中から信頼されています。
・無線LAN対応リモコン
ダイキン工業の最新エコキュート製品に載されている無線LAN対応リモコン。
こちらは外出先でもスマホやタブレットから遠隔で給湯ができるシステムです。
・たっぷリッチ
浴室とキッチンの2箇所同時にお湯を使ったり、3階に浴室があるとどうしても湯量や水圧が弱くなってしまうことってありますよね。
しかしダイキン工業の「たっぷリッチ」機能では、300kPaのパワフル水圧ですから全く水圧に悩まされずに使うことができるでしょう。
コロナ
コロナにも以下のような優れたポイントがあります。
・エコキュートを世界初発売したコロナ
家庭用エコキュートを世界初販売したのがコロナ。
その歴史は深く、世界からの信頼度も大変高いです。
グッドデザイン賞、省エネ大賞も受賞したことがあります。
・ピークシフトに貢献
電力供給が多いお昼間の運転を避けて、夜間にお湯を作るように作られています。
・省エネ機能もある
電気だけでなく、大気の熱を取り入れてエネルギーを蓄える機能。
また湯量は10L単位で決められる節水モードで省エネ機能も高くなっています。
日立
日立にも以下のような優れたポイントがあります。
・ナイアガラ倍速湯張り
湯張り回路を2つにすることで、通常速度より倍速で湯張りをしてくれる機能です。
早く入浴したいときには大変便利なシステムですね。
・パワフルシャワー
水道直圧給湯なのでそのままの水道圧で利用することができます。
つまり、お湯も水道と変わらない高い水圧で使えるということ。
・ウレタンク
貯湯ユニットにウレタンフォームが使われています。
断熱性能に優れており、冷めにくいお湯作りを実現します。
東芝
東芝にも以下のような優れたポイントがあります。
・銀イオンの湯
銀イオンを発生させる独自のシステムで除菌や防臭効果に優れています。
翌日のお風呂でも99%の菌を削減することができます。
さらに配管も銀イオンで洗浄できるので一石二鳥でしょう。
・停電時にも安心システム
地震などの災害によって停電してしまうと、水も何も使えなくなってしまうイメージですよね。
しかし停電前に設定した温度でお湯を使えるシステムがあり、いざというときに生活用水として使えます。
・保証期間が長い
通常のメーカーだと保証期間が3年ですが、東芝のエコキュートは5年保証となっています。
エコキュートはどこのメーカーを購入するべき?
エコキュートはそれぞれ重視するところによって購入すべきメーカーも変わってきます。
そこでここでは、購入する方の立場になって重視したいポイントとオススメメーカーを完結にまとめます。
エコキュートは価格で決めたい方
エコキュートを価格で決めたい方は「東芝」が圧倒的にオススメ。
他メーカーよりも数十万円程度安い製品もありますので、チェックしてみてください。
省エネ効果を重視したい方
省エネ効果を特に重視してエコキュートを選びたい方は、「パナソニック」がオススメです。
水圧が強いままで使いたい方
エコキュートを使っても水圧はそのままで維持したいという方は「ダイキン工業」「三菱電機」「日立」がオススメです。
除菌効果のある洗浄機能で決めたい方
除菌効果のある洗浄機能で決めたい方は「三菱電機」「東芝」がオススメ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はエコキュートの主要メーカーの特徴やポイント別でご紹介させて頂きました。
エコキュートの人気といえばパナソニックが安定ですが、その他にも三菱電機、ダイキン工業、コロナ…といずれも独自機能などでメーカーごとに便利な機能があります。
もしも強いこだわりがなく「人気のもので良い」と言うのであれば、一番評判のあるパナソニックか三菱電機で決めると良いかもしれません。
今回の記事も参考に、是非選んでみてくださいね。
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